2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
「ストレスってそんなにないんだけど・・・」と控えめにおっしゃる妊活中の方。 妊娠を望んでいるのに、毎月生理がくる。妊活中の女性たちはストレスにまみれていると言ってよいでしょう。 ストレスは、体をこわばらせリズムを狂わせます。 現代の私たちの生…
うつ症状は、特に朝方元気がなく、日中も精神症状より様々な不調のほうが目立つことも多い。就寝時刻が遅い人が多いのですが、23時~3時は、肝胆の時刻で、この時間帯に横になると体中の血が肝に戻るのだが、それができないと肝血が不足して(血虚)、ますま…
巷では、水太りタイプのダイエットには防己黄耆湯と知られている 「防己黄耆湯」(脾肺気虚)生薬の「防已」「黄耆」で肌肉を引き締める処方。 このタイプのむくみは皮膚に近いところにあり、そのためかなんとなく汗をかきやすく、全体的に膨らんでいる感じ…
むくみ対策の復習その2 むくみを解消するには、停滞してたまっているものを動かして掃除をする力が必要で、その原動力の一つは「脾気」つまり胃腸の元気を高めることだが、もう一つは「腎気」。この気は、病気を長患いしたり加齢によって減ってくる。 そこ…
むくみ対策を復習。まずは補気建中湯。 むくみの相談で来られる人の多くは慢性的なむくみ。ものを下から上へ持ち上げるには力が必要で、その力が足りないと慢性的に下半身がむくむ 原動力となるのは胃腸の力だが、食欲がないとか食べものが偏っているとか、…
PMS(生理前のイライラ)のご相談です。仕事が忙しく、気を使うことが多い女性。 運動がPMSにいいとの情報を得て、ジムに通うことにしたそうだが、話を伺うと、ジムでもほかの人に気を使ってる様子。 「気配り上手のいい人」は、他人がいると解放されません…
ビタミンDというと骨のビタミンというイメージでしょうか。確かにカルシウムの吸収や排泄を、腸や腎臓でコントロールし、骨や歯へのカルシウム供給を行っている大切なビタミンです。それだけでなく今や、ビタミンDは様々なところで活躍していることがわか…
妊娠がわかったら、まずお腹をこわさない養生を。体を温かく保ち、母体の力を落とさないためです。下痢は即、元気を失いますので、食べ物に気を配りましょう。冷たい物、生物は控えたほうがよいでしょう。なんとなく軟便が続くというなら漢方薬の服用もおす…
漢方相談で、女性の生理痛や腹痛、お腹の張りなどの訴えが多くなりました。何が原因なのかご相談者といっしょに考えてみたら、多くが勤め先などで冷房が入り始めたことでした。ワイシャツに背広の男性陣と、首の空いたブラウスにスカート姿の女性では、適温…
思わずため息・・・ってたまにありますね緊張状態が続いて呼吸が浅くなっているのを解消しようと、無意識に息をはくのが、ため息息をしっかり吐けば、自然と空気が肺に入ってきて、血流が改善して血圧も下がり体の隅々まで酸素がいきわたり細胞が元気になり…
「PWS歯みがき」を使うようになって歯茎がしっかりしてきたので、よく噛めるようになったという80代女性のこと。食事のとき、よくよく噛むように心がけそれを続けていたら、以前より足がふらつかなくなり丈夫になったと実感しているそうです貴重な体験談です…
ものを飲みこむのは、1.吸気(息を吸う)2.嚥下性無呼吸(舌をぴったり上にくっつける、同時に鼻や気管への通路がふさがれる) 3.嚥下(食べ物が食道に降りる)4.呼気(息を吐く)という順に行われています。あっという間にやっているのでわかりにくいですが…
柔らかい食材が多くなった影響もあるのか、のどや唇、舌、頬の筋肉が弱く、薬を上手に飲みこめない年齢が若年化しているかもしれません。これらの筋肉が弱いと、唾液の分泌が減ったり食道への送りこみもスムーズに行えなくなります。うがいも同様です。うが…
女性は更年期と一言にいっても、生理出血がある閉経前の数年と、閉経して以降の数年とは、同じ体でも状態は異なり、体質の主な問題点が、血虚から肝腎陰虚、心腎不交などに変わってくると思われます。 閉経前の数年は、相変わらず生理前不快症状は減るわけで…
足の冷感やしびれ、つっぱりは、下肢のどこかが虚血状態で組織が充分養われていないからでしょう。動脈硬化による血流悪化の現れです。この状態が進行すると、少し歩くだけでふくらはぎや太ももが重くなってきたり痛みを感じ、ひと休みするとおさまる、とい…
愛らしいリンドウ、野山で出会って浮かれてましたが、漢字にすると竜胆。竜胆(リュウタン)この根も生薬です。 フデリンドウ 陣馬山にて ハルリンドウ 成東・東金食虫植物群落にて竜胆(リュウタン):リンドウ科リンドウまたは同族植物の地下部苦・寒 肝・…
お酒を飲んで寝てしまうとアルコール分解速度が遅くなるという研究データがあります。そして、日本人のアルコール消失速度データと睡眠による遅延を考慮して計算すると、日本酒1合あるいはビール500ml1缶飲んだだけでもアルコールが抜けるのは5時間後と…
「ゴジベリー」というから何かと思ったらクコの実のこと。 先日来局されたご常連さん。「クコの実ってすごくいいらしいですね。」ああ、ゴジベリーっていうそうですね。「そう、ゴジベリー。スーパーフードなんですって!」クコの実は漢方界では有用な生薬と…
不妊の漢方対策を行っている女性からご主人の精子運動率がとてもよくなったと電話をいただいた。そういえばこの男性はある補腎剤を飲み始めたら体調がよく、1か月くらいで髪が生えてきたと大喜びしたのだった。 ナルコユリの根茎は生薬「黄精」不妊というと…
すぐ汗疹(あせも)ができるようになった、汗にかぶれるようになった・・・肌が敏感になったのかしら?という人が増えています。中高年にも多いようです。だけど汗って自分が分泌するもので肌がダメージを受けるってあんまりじゃありませんか実はこのような…
無月経が長引くと、女性ホルモンの分泌が減り子宮は萎縮してしまいます。生殖機能の成長期に無月経になると、子宮の成長は滞り不妊のリスクも高まります。また、骨の生成には女性ホルモンが必要なので、将来、骨粗鬆症になる恐れもあります。食事制限や減量…
この頃の草木の勢いのよさには元気をもらえますね。散歩道でスイカズラが咲いていました。このつぼみは、漢方生薬として使われ生薬名を金銀花といいます。清熱解毒、疏散風熱などの作用があり、五味消毒飲や銀翹散に配合されています。 炎症を改善するので、…
昨日は強めの風の吹く中、地元の西印旛沼あたりで日本野鳥の会千葉県の探鳥会を楽しみました。 公園内の新緑は大いに伸び、茂りました。 卯の花(ウツギ)の白い花が咲き始めていました。夏到来ですね。 キリンソウにアカタテハ。 小さな池は睡蓮やキショウ…
頭痛が激しくなると数日続き、吐いてしまうこともある、という30代後半女性。生理前後、排卵期とかなり頻繁に発生する。片頭痛薬を飲むようになったのだがさほど現状は変わらず、で漢方を飲んでみようと来局されました。症状発現が生理周期に関連しているの…
妊娠12週に入り、やっとにっこりしてくれた30代後半の女性のこと。早期流産、筋腫手術、そして半年のピル治療が終わり久しぶりに生理出血が来たところで、漢方で体の立て直しをやってみようと来局された方でした。「すぐ妊娠しようと思っているわけじゃない…
残念ながら早期流産した場合、自然に出血してそれで子宮内が充分きれいになればよいが、手術で内膜掻爬した場合は当然子宮の中は傷ついている。中医学でも12週目までの流産を小産と呼び、お産ほどではないがダメージ回復に期間を要する出来事ととらえていま…
「このところお風呂上りに、汗がタラ~っと流れでてなかなかおさまらない」という50代女性のご相談。衛益顆粒を服用していただく。1週間後「いいみたい。調子いいとつい飲み忘れちゃって、また入浴後に汗が流れてくると、『いけない!』って思い出して飲んで…
一人目は1歳半、断乳して半年、なので二人目不妊というわけではないけれど、年齢的にも、できるだけ早く二人目がほしいという39歳女性。補気血剤と補腎剤をすでに服用されていたのですが、当薬局でさらに対策してみようと来局されました。基礎体温を見ると…
70代女性。来局されたその日は頬がげっそりこけていた。友人同士のちょっとしたもめごとで気まずい状態に陥いり、おかげで食欲をなくし痩せてしまったそう。お腹がすかない、食べ始めるとすぐお腹いっぱいになる胃のあたりに石があるような感じ当分解決しそ…
北京研修その3。こちらは心臓内科の診察室。ずいぶんにぎわっているとお思いでしょう。この写真、実はとても中国らしいと思った場面なのです。 左背中の白衣女性が75歳の医師。知識の豊富さはピカイチとか。漢方薬を処方しますが、心電図や心血管造影図もチ…