漢方薬局の日々・自然の恵みとともに

漢方家ファインエンドー薬局千葉県佐倉市

老化

老化防止:噛む、目を動かす

この頃は子供さえ柔らかい食べ物を好み、飲み物で流し込む癖がついてしまっている噛む力が落ちると胃腸の働きが悪くなり、唾液分泌も少ないので虫歯になりやすく、味に鈍感になります。脳の働きも低下するといわれます。また片噛みの癖がつくと、顎や肩、腰…

補腎の漢方で歯も元気に

一時体力が落ちてしまった高齢のお母様がとても元気になったと娘様が喜んで報告してくださった症例。 体が冷えやすく元気が出ないということで「補腎剤」のひとつを服用されるようになり、1年くらい続けたところでしょうか。「母が、この漢方で歯が丈夫にな…

アルツハイマー認知症と年齢に伴う物忘れをチェック

先日70代の女性二人が歩きながら話しているのが聞こえたのですが、「あそこに行って、あれして、ね」「そこで、あれしたら、あっちに寄って」これで意味が通じているのだから、逆にすごいと感心したのだけど私も何か話そうとすると単語がなかなか出てこなく…

白内障が進まない漢方

「相変わらず、目がすっきりしなくていやだわ~」という60代女性「肌色もいいし、若返った感じにみえますよ」昨年よりはずっと調子がよさそうに見える・・・「眼科に行ったらね、白内障が何年も進まないのはおかしいって言われたのよ」「そういえば、以前…

どうする認知症、女性は閉経後の10年が大切

脳の老化を漢方で考える場合、まず『活血剤』と『補腎剤』をベースにします。というのも、脳は血流が良いことが最も大事だし、そして「脳」は漢方的な考え方では『腎』に属しているからです。 そして、「骨」も『腎』に属している。女性は閉経後10年をしっか…

補腎漢方で若さをキープ

漢方薬の補腎剤を用いた実験研究があります。老化が真剣に気になるこの頃の私にとって、なによりも目をひいたことは、補腎剤で飼育された動物たちの方が、なにもせず年老いたグループよりずっと毛並みがつややかで、まなざしが生き生きしていたこと。補腎填…

友人と同じ八味地黄丸がほしい

「八味地黄丸という薬が前立腺にいいと友人に聞いたんだけど・・・」「友人がこれを服用するようになってから夜のトイレが少なくなって楽になったんだそうで・・・」という80代男性。「夜寝てから何度もトイレに起きるのですか?」「3回も4回も起きなきゃ…

よく噛む習慣で足腰も丈夫に

「PWS歯みがき」を使うようになって歯茎がしっかりしてきたので、よく噛めるようになったという80代女性のこと。食事のとき、よくよく噛むように心がけそれを続けていたら、以前より足がふらつかなくなり丈夫になったと実感しているそうです貴重な体験談です…

飲み込みづらいを対策その2・うつぶせ腹式呼吸

ものを飲みこむのは、1.吸気(息を吸う)2.嚥下性無呼吸(舌をぴったり上にくっつける、同時に鼻や気管への通路がふさがれる) 3.嚥下(食べ物が食道に降りる)4.呼気(息を吐く)という順に行われています。あっという間にやっているのでわかりにくいですが…

飲み込みづらいを対策その1・唾液分泌体操

柔らかい食材が多くなった影響もあるのか、のどや唇、舌、頬の筋肉が弱く、薬を上手に飲みこめない年齢が若年化しているかもしれません。これらの筋肉が弱いと、唾液の分泌が減ったり食道への送りこみもスムーズに行えなくなります。うがいも同様です。うが…

認知症の症状と予防

認知症症状について研修を受けました

60代脱力感と尿漏れを漢方対策

60代女性のご相談。耳が詰まる、脱力感、その後まもなく尿漏れが発生したとのこと。今年に入ってから体の冷えを強く感じるようになり特に足首から下が冷える。また食べるともたれるので少食になった。排尿は日中7~8回、夜間1回とやや頻尿、尿意を催すと…

夜間頻尿とは

夜間頻尿とは、「夜間に排尿のために1回以上起きなければならない」状況。加齢とともに増加し、原因は多岐にわたる。・前立腺肥大や過活動膀胱、加齢などによって起こる膀胱蓄尿障害(膀胱に充分尿をためられない)・高血圧、糖尿病、過剰な水分摂取による頻…

シマウマみたいに髪が黒々

来店当初は、きれいな白髪でそして杖をついてゆっくり歩いていた70代女性のこと。足腰が冷え痛みもあるというので、温める効果のある補腎剤を半年ほど服用していたら、ある日、なんとなく急に若返った感じを受けました。 「調子良さそうですね」「ずいぶん…

老化と潤い不足:体質と漢方薬の関係・寝汗

暑がりで咽喉が乾きやすくしょっちゅう寝汗をかくという90歳近い女性。この日は夏並みの陽気とあって扇子をずっとパタパタやっていました。 この状態は、中医学でいう『陰虚』(体の潤い分が不足している状態)体質です。そのため肌や粘膜もカサつきやすく…